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パソコンのデータを人質にするコンピュータウィルス「ランサムウェア」の被害件数が増加中 感染経路や対策方法について



更新日:2016年11月16日

 

コンピュータのデータ(文書・写真・音楽・映像)を人質にとって、お金を要求するコンピュータウィルス「ランサムウェア」の被害報告が増加しているそうです。

 

2015年4月以降からは日本語に対応したタイプが登場し、個人だけでなく企業からも感染報告が出始めました。2016年03月にはMac OS X向けのランサムウェアも検出され、ランサムウェアへの感染被害は増加傾向になっています。

 

セキュリティソフト「ウイルスバスター」などを手がけるトレンドマイクロによると、2016年上半期の日本国内でのランサムウェア被害件数が1740件となり、2015年の同期と比べると7倍にも増えています。

 

ランサムウェアの検出件数も急増しています。2016年1月~3月が8300台、2016年4月~6月が8300台と横ばいだったのに対して、2016年7月~9月は3万4200台と一気に4倍に急増しています。

コンピュータウィルス ランサムウェア 感染経路 対策 Windows

ランサムウェアとは

ランサムウェアという名前は、Ransom (身代金) と Software (ソフトウェア)を組み合わせた造語です。

 

ランサムウェアは、パソコン内のデータを勝手に暗号化し、パソコンの持ち主が暗号化されたデータを使用できない状態にします。そして、暗号化されたデータを元に戻す代わりにお金を要求してきます。

 

データを暗号化された後では、ランサムウェアを駆除してもデータは元に戻りません。お金を払ったからといって、データが元に戻る保証もありません。ですので、感染しないように対策をしておくことが大切になります。

主な感染経路

ランサムウェアの主なターゲットはWindowsユーザーですが、2016年03月にはMac OS向けが見つかりました。改ざんされたWEBサイトから、脆弱性攻撃サイトへ誘導する方法がとられています。パソコンへの感染には、Adobe Flash PlayerやJavaの脆弱性が使われています。

 

ウィルスバスターを提供するトレンドマイクロでは、国内の70以上のサイトで改ざんが発生していることを確認しているそうです。(2015年11月)

 

2016年01月から03月の感染被害は870件、検出は8300台となっており、前年の同時期と比べて8倍増と成りました。

主な対策方法

1. セキュリティソフトの導入と最新版へのアップデート

セキュリティソフトの導入と、日々のアップデートの適用です。セキュリティソフトを最新の状態に保つことでセキュリティを高めることができます。

 

2. OSのアップデート

Windowsでは毎月アップデートがおこなわれています。セキュリティアップデートが毎月おこなわれているので、それを適用することでセキュリティを高めることができます。Macも「App Store」でアップデートを確認できます。

 

3. 使用しているブラウザ・ソフトウェア・アプリのアップデート

OSだけでなく、Adobe Flash Playerなどのソフトウェアも最新版へアップデートすることでセキュリティを高めることができます。使用しているブラウザ、Adobe ReaderやJavaなどのアップデートを確認してみてください。

 

4. データの定期的なバックアップ

データを外部ディスク (USBメモリや外付けHDDなど)に定期的に保存したり、クラウドストレージを活用してデータのバックアップを取っておくことで、万が一の時の被害を最小限に防げます。

 

万が一パソコン内のデータが人質に取られても、別の場所にデータを保存しておくことで、大切なデータを守ることができます。

最後に

現在はWindowsユーザーが主なターゲットとなっているそうですが、今後はMacやAndroid等へも広がっていく可能性もあります。

 

2016年になり被害件数も増加傾向ですので、早めに対策をしておくことが大切になりそうです。

 

パソコン用セキュリティソフト

 

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